9年ぶりのパリ

今回はパリへ向かいます。行った飛行機ですぐ帰国する「タッチ」ではなく、パリでしっかりと観光して帰国します。
パリは10年くらい前までは何回も行っていたのですが、2016年に行ったのを最後に行かなくなっていました。フランス国内の行きたいところはだいたい行ってしまい、旅の目的地がなくなったのが理由です。今回はパリ市内を回るつもりで行きました。
出発は雨、なのにバス移動
いつものように羽田の第2ターミナルでチェックインすると、出発のゲートが700番と告げられました。通常は60~70番台のゲートなのですが、3桁のゲートということは飛行機までバス移動になります。しかも今日は雨。バスを降りて、雨の中荷物を持ち上げてタラップを登らないといけません。旅の最初から気が滅入りました。
この前の日に飲み過ぎたこともありラウンジではノンアルコールのカクテルだけいただいてバスゲートに向かいました。バスによる搭乗では、ビジネスクラスとかダイヤモンドステータスを持っている人の優先搭乗はバスに乗るまでです。バスから飛行機への移動は当然バスの出口に近い人から飛行機に向かうので、バス乗車時と順序が逆になります。優先搭乗は機内の混雑を避けて早期に自分の席に座れるというのが最大のメリットですが、バスでの搭乗ではそのメリットがありません。それだけでも気が滅入るのですが雨だと先に搭乗した人が詰まっている場合、雨に打たれながら列が先に進むのを待つことになります。ますます気が滅入ります。

離陸後も雲の中
雨に打たれながらなんとか搭乗して雨の中を離陸しましたが、案の定しばらくシートベルトサインが点いたままになりました。天気がよいときは10分くらいでシートベルトサインが消灯してサービスが開始されますが、この日は離陸後30分しても消灯せずに揺れ続けました。
ようやく雲の中を抜けてシートベルトサインが消灯し、機内サービスが開始されました。今回は和食をチョイスしました。和食が「奥田」とのコラボメニューなので、これしかない!という感じでの選択です。

「奥田」コラボの和食
和食を選んでいますが、最初に出るアミューズは抹茶アーモンドパイスティックと
ムール貝のマリネ チーズとオリーブだったのでカンパリオレンジをいただきました。ANAオリジナルのパイスティックはいつも出されるのですが、これに合うお酒がなかなか見つかりません。そんな中で一番合うのがカンパリオレンジなので、よくこれを頼みます。

前菜は海老、蛍烏賊春菜づくし、小鉢として桜鱒昆布〆白アスパラ巻き、鯛昆布〆長芋、葱巻き、雲丹、平貝、蟹身、翡翠茄子の生姜酢ゼリー掛けという見栄えも豪華なものでした。ここからお酒を日本酒に切り替えます。日本酒は獺祭Blue(実はアメリカ製なので日本酒とは呼ばない)と満寿泉を2種の飲み比べをします。ですが、昨日の飲みすぎが祟って、お酒が美味しく飲めません。料理の味はとてもよかったのですが、特に満寿泉がキツく感じてしまい、楽しめませんでした。

おいしい和食にお酒も進む!
主菜が来る前に比較的飲みやすかった獺祭Blueをおかわりしました。

主菜は牛肉赤味噌煮 春雨三色 太刀魚と海老真丈の沢煮野菜餡掛けです。見た目は濃い味を想像しましたが、食べてみるとそこまで濃くはなく食べやすかったですが、肉にやや火を通し過ぎた感じがして、くちの中でぼろぼろと崩れるのが残念でした。

CAさんがデザートを勧めに来たのですが、この後軽食を食べるつもりだったので断り、代わりにディカフェコーヒーを頼みました。普通のコーヒーだと眠れなくなるので、この時間帯にいただくコーヒーはいつもディカフェコーヒーです。
軽食は味噌ラーメン
コーヒーで落ち着いたところで軽食を頼みます。迷ったのですが、軽食は結局~恵みの北海道 ~ 濃厚ねぎ味噌ラーメンにしました。サラダの大盛りとセットで注文しました。このラーメン、濃厚な味はよいのですが、麺が細いストレート麺でスープが全然絡んでくれません。それと具がネギと胡麻しかなくいま一つ物足りない感じです。25年の3月から日本発の便で提供されるのはこのラーメンになったのですが、もう少し改良が必要だと感じました。

横になるも眠れず
お腹も膨れたところで寝ることにします。到着までの時間と2回目の機内食が出る時間帯を考えると7時間くらい寝られるはずでしたが、結局一睡もできませんでした。途中からは寝るのを諦めて映画を見ながら時間を潰しましたが、パリに到着後はホテルに行くだけなので、何とかなるだろうと思い起きていることにしました。
到着の2時間半前に2回目の機内食が始まりました。今度は洋食をチョイスしました。洋食は海老とズッキーニのコンキリエです。

見た目も美味しそうなコンキリエで、海老も美味しかったです。いつもは軽食をいっぱい食べて、2回目の機内食は和食というパターンが多かったのですが、今回は軽食にラーメン(しかもほぼ麺だけのラーメン)なのでお腹がいっぱいということはなく、洋食をチョイスしています。一睡もせずに起きていたから消化が進んだということもあるかもしれません。
最後に温かいお茶をいただくとそろそろフランス上空です。羽田と違い、パリは降っていた雨が上がった直後に着陸しました。眠い目をこすりながら入国して、パリ市内へ向かいました。

パリからの帰国
数日後、パリで観光をして今度はシャルルドゴール空港から羽田に帰国します。
シャルルドゴール空港ではANAをはじめとするスターアライアンス陣営は完全にアウエー状態です。パリ市内からの電車はターミナル2とターミナル3に乗り入れるのですが。スターアライアンスが使っているターミナル1には直接行くことができず、一度ターミナル3で降りて、シャトルの電車でターミナル1に向かわなければいけません。また、ターミナル1も古くて、構造的にも使いやすいとは言えないターミナルです。ラウンジも航空会社のラウンジではなく「スターアライアンスラウンジ」しか存在せず、ANAの乗客もこのラウンジを利用します。

しかし、このラウンジはスターアライアンスの名前を付けているだけあって、設備や飲み物食べ物は充実していました。このラウンジの中だけはアウエー感はなかったです。お客さんも少なくとても静かなラウンジでした。シャワーを浴びてビールを1杯だけいただいて搭乗口へ向かいました。

パリ発の機内食
帰りの便は乗客が少な目で、搭乗口の周辺も落ち着いていました。低く垂れこめた雲が広がっていましたが、離陸後比較的早い時間で雲の上に抜けました。早速機内食が始まりましたが、洋食の肉料理にするか和食にするかで迷い、CAさんに聞いたところ肉料理は硬いらしいので和食にしました。
最初にアミューズが出るのですが、この器がいつもと違い、れんげ皿でトマトモッツァレラが出ました。さすがデザインの国フランス?ちょっとおしゃれなお皿で少しだけ優雅な気分が味わえました。

和食の前菜は前菜盛り合わせに小鉢2つというパターンが多いのですが、今回は炊き合わせとして茄子の炊き合わせがありました。海外発の機内食だと出発地によって中身がいろいろと変わるので、どんな料理が出てくるのか和食であってもそれが楽しみです。この料理に合わせる形で、白ワインのリースリングと清酒の獺祭Blueを一緒に頼みました。和食にリースリングはどうなのかと思いましたが、意外によく合いました。清酒の獺祭Blueは当然のようにマッチしていたのは言うまでもありません。

お酒のチョイスは失敗
和食の主菜は鰈西京焼きです。ここで獺祭Blueに代わり、麦焼酎の泰明の水割りをいただきました。魚料理なので清酒だけでなく焼酎でも合わせてみたかったのです。試してみると、鰈の味と焼酎の麦の味が口の中で混ざり合うことなく同居している感じで、ちょっと違和感を感じる味わいでした。獺祭Blueとも合わせましたが、この清酒は肉料理に合うような味なので、こちらもイマイチでした。
この主菜の付け合わせに野菜があったのですが、その中でも人参に隠し包丁が入っており、出汁がしっかりとしみ込んでいて美味しかったです。しかし、ご飯はイマイチでした。ふっくらと炊けてないし、そもそもの米があまり美味しくなかったので、もしかしたら現地調達の日本米ではない品種なのかもしれません。

現地の料理はビールが進む!
1回目の機内食を食べ終わり、デザートは食べずにパジャマに着替えました。その後、軽食として生ハムのブリオッシュサンドイッチとガーデンサラダとビールをオーダーしました。生ハムのブリオッシュサンドイッチはパリ発の便だけで食べられる軽食だと思います。ふわふわのブリオッシュに生ハムが挟んであるのですが、この生ハムの量が半端なくサンドというよりはブリオッシュの生ハム包みという感じの料理でした。味は生ハムの塩加減が完全にブリオッシュを凌駕しており、ビールが進む酒飲み向けのサンドイッチでした。

そろそろ寝ようかというタイミングでCAさんから紅茶を勧められました。カフェイン入りの飲み物を飲むと眠れなくなるので、あまり寝る前にはコーヒーや紅茶は飲まないようにしているのですが、紅茶の香りが心理的な落ち着きを与えてくれるかと思い、カモミールティを注文しました。予想通りに香りがよく、一緒についていたチョコをかじりながら美味しくいただきました。
2回目の機内食も魚
到着前に機内の明かりが点く時間まであと7時間以上もある時点で眠りについたのですが、結局6時間くらいしか寝られませんでした。一度目が覚めるともう寝られない性格なので、しかたなく起きてオレンジジュースを飲みながら映画を見て時間を潰しました。
機内の明かりが点いて2回目の機内食も和食をお願いしました。和食は鮭柚香焼きでしたので、機内では2回とも魚料理をいただいたことになります。

鮭柚香焼きはあまり塩味が強くなく、ご飯と一緒にいただくのにいい塩梅でした。食後に温かい緑茶をいただき落ち着いたところで着陸態勢に入ります。千葉から埼玉を回り、都心を北から南に抜けるルートで羽田空港に定刻より10分早く着陸です。

さて、いつものライフタイムマイルの確認です。

目標のミリオンマイラーまで残りあと302670マイルです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。




























































