big-sugarのミリオンマイラーへの道

ANAのミリオンマイラーを目指してます

久しぶりのパリ(ミリオンマイラー修行その47)

9年ぶりのパリ

今回はパリへ向かいます。行った飛行機ですぐ帰国する「タッチ」ではなく、パリでしっかりと観光して帰国します。

 

パリは10年くらい前までは何回も行っていたのですが、2016年に行ったのを最後に行かなくなっていました。フランス国内の行きたいところはだいたい行ってしまい、旅の目的地がなくなったのが理由です。今回はパリ市内を回るつもりで行きました。

 

出発は雨、なのにバス移動

いつものように羽田の第2ターミナルでチェックインすると、出発のゲートが700番と告げられました。通常は60~70番台のゲートなのですが、3桁のゲートということは飛行機までバス移動になります。しかも今日は雨。バスを降りて、雨の中荷物を持ち上げてタラップを登らないといけません。旅の最初から気が滅入りました。

この前の日に飲み過ぎたこともありラウンジではノンアルコールのカクテルだけいただいてバスゲートに向かいました。バスによる搭乗では、ビジネスクラスとかダイヤモンドステータスを持っている人の優先搭乗はバスに乗るまでです。バスから飛行機への移動は当然バスの出口に近い人から飛行機に向かうので、バス乗車時と順序が逆になります。優先搭乗は機内の混雑を避けて早期に自分の席に座れるというのが最大のメリットですが、バスでの搭乗ではそのメリットがありません。それだけでも気が滅入るのですが雨だと先に搭乗した人が詰まっている場合、雨に打たれながら列が先に進むのを待つことになります。ますます気が滅入ります。

雨の中バス移動
離陸後も雲の中

雨に打たれながらなんとか搭乗して雨の中を離陸しましたが、案の定しばらくシートベルトサインが点いたままになりました。天気がよいときは10分くらいでシートベルトサインが消灯してサービスが開始されますが、この日は離陸後30分しても消灯せずに揺れ続けました。

ようやく雲の中を抜けてシートベルトサインが消灯し、機内サービスが開始されました。今回は和食をチョイスしました。和食が「奥田」とのコラボメニューなので、これしかない!という感じでの選択です。

「奥田」のコラボメニューは必ず食べる
「奥田」コラボの和食

和食を選んでいますが、最初に出るアミューズは抹茶アーモンドパイスティックと
ムール貝のマリネ チーズとオリーブだったのでカンパリオレンジをいただきました。ANAオリジナルのパイスティックはいつも出されるのですが、これに合うお酒がなかなか見つかりません。そんな中で一番合うのがカンパリオレンジなので、よくこれを頼みます。

スティックに合うのはカンパリオレンジしかない?

前菜は海老、蛍烏賊春菜づくし、小鉢として桜鱒昆布〆白アスパラ巻き、鯛昆布〆長芋、葱巻き、雲丹、平貝、蟹身、翡翠茄子の生姜酢ゼリー掛けという見栄えも豪華なものでした。ここからお酒を日本酒に切り替えます。日本酒は獺祭Blue(実はアメリカ製なので日本酒とは呼ばない)と満寿泉を2種の飲み比べをします。ですが、昨日の飲みすぎが祟って、お酒が美味しく飲めません。料理の味はとてもよかったのですが、特に満寿泉がキツく感じてしまい、楽しめませんでした。

前菜は見栄えも味もよい
おいしい和食にお酒も進む!

主菜が来る前に比較的飲みやすかった獺祭Blueをおかわりしました。

獺祭Blueはおかわりした

主菜は牛肉赤味噌煮 春雨三色 太刀魚と海老真丈の沢煮野菜餡掛けです。見た目は濃い味を想像しましたが、食べてみるとそこまで濃くはなく食べやすかったですが、肉にやや火を通し過ぎた感じがして、くちの中でぼろぼろと崩れるのが残念でした。

主菜の肉は火を通し過ぎ?

CAさんがデザートを勧めに来たのですが、この後軽食を食べるつもりだったので断り、代わりにディカフェコーヒーを頼みました。普通のコーヒーだと眠れなくなるので、この時間帯にいただくコーヒーはいつもディカフェコーヒーです。

 

軽食は味噌ラーメン

コーヒーで落ち着いたところで軽食を頼みます。迷ったのですが、軽食は結局~恵みの北海道 ~ 濃厚ねぎ味噌ラーメンにしました。サラダの大盛りとセットで注文しました。このラーメン、濃厚な味はよいのですが、麺が細いストレート麺でスープが全然絡んでくれません。それと具がネギと胡麻しかなくいま一つ物足りない感じです。25年の3月から日本発の便で提供されるのはこのラーメンになったのですが、もう少し改良が必要だと感じました。

いまひとつもの足りない味噌ラーメン
横になるも眠れず

お腹も膨れたところで寝ることにします。到着までの時間と2回目の機内食が出る時間帯を考えると7時間くらい寝られるはずでしたが、結局一睡もできませんでした。途中からは寝るのを諦めて映画を見ながら時間を潰しましたが、パリに到着後はホテルに行くだけなので、何とかなるだろうと思い起きていることにしました。

到着の2時間半前に2回目の機内食が始まりました。今度は洋食をチョイスしました。洋食は海老とズッキーニのコンキリエです。

見た目も美味しそうなコンキリエ

見た目も美味しそうなコンキリエで、海老も美味しかったです。いつもは軽食をいっぱい食べて、2回目の機内食は和食というパターンが多かったのですが、今回は軽食にラーメン(しかもほぼ麺だけのラーメン)なのでお腹がいっぱいということはなく、洋食をチョイスしています。一睡もせずに起きていたから消化が進んだということもあるかもしれません。

最後に温かいお茶をいただくとそろそろフランス上空です。羽田と違い、パリは降っていた雨が上がった直後に着陸しました。眠い目をこすりながら入国して、パリ市内へ向かいました。

羽田と違いパリは晴れていた
パリからの帰国

数日後、パリで観光をして今度はシャルルドゴール空港から羽田に帰国します。

シャルルドゴール空港ではANAをはじめとするスターアライアンス陣営は完全にアウエー状態です。パリ市内からの電車はターミナル2とターミナル3に乗り入れるのですが。スターアライアンスが使っているターミナル1には直接行くことができず、一度ターミナル3で降りて、シャトルの電車でターミナル1に向かわなければいけません。また、ターミナル1も古くて、構造的にも使いやすいとは言えないターミナルです。ラウンジも航空会社のラウンジではなく「スターアライアンスラウンジ」しか存在せず、ANAの乗客もこのラウンジを利用します。

空港内のシャトルでターミナルに移動

しかし、このラウンジはスターアライアンスの名前を付けているだけあって、設備や飲み物食べ物は充実していました。このラウンジの中だけはアウエー感はなかったです。お客さんも少なくとても静かなラウンジでした。シャワーを浴びてビールを1杯だけいただいて搭乗口へ向かいました。

ラウンジ内は落ち着いた雰囲気
パリ発の機内食

帰りの便は乗客が少な目で、搭乗口の周辺も落ち着いていました。低く垂れこめた雲が広がっていましたが、離陸後比較的早い時間で雲の上に抜けました。早速機内食が始まりましたが、洋食の肉料理にするか和食にするかで迷い、CAさんに聞いたところ肉料理は硬いらしいので和食にしました。

最初にアミューズが出るのですが、この器がいつもと違い、れんげ皿でトマトモッツァレラが出ました。さすがデザインの国フランス?ちょっとおしゃれなお皿で少しだけ優雅な気分が味わえました。

れんげ皿で提供された

和食の前菜は前菜盛り合わせに小鉢2つというパターンが多いのですが、今回は炊き合わせとして茄子の炊き合わせがありました。海外発の機内食だと出発地によって中身がいろいろと変わるので、どんな料理が出てくるのか和食であってもそれが楽しみです。この料理に合わせる形で、白ワインのリースリングと清酒の獺祭Blueを一緒に頼みました。和食にリースリングはどうなのかと思いましたが、意外によく合いました。清酒の獺祭Blueは当然のようにマッチしていたのは言うまでもありません。

炊き合わせが提供された
お酒のチョイスは失敗

和食の主菜は鰈西京焼きです。ここで獺祭Blueに代わり、麦焼酎の泰明の水割りをいただきました。魚料理なので清酒だけでなく焼酎でも合わせてみたかったのです。試してみると、鰈の味と焼酎の麦の味が口の中で混ざり合うことなく同居している感じで、ちょっと違和感を感じる味わいでした。獺祭Blueとも合わせましたが、この清酒は肉料理に合うような味なので、こちらもイマイチでした。

この主菜の付け合わせに野菜があったのですが、その中でも人参に隠し包丁が入っており、出汁がしっかりとしみ込んでいて美味しかったです。しかし、ご飯はイマイチでした。ふっくらと炊けてないし、そもそもの米があまり美味しくなかったので、もしかしたら現地調達の日本米ではない品種なのかもしれません。

主菜は魚よりも人参が美味しかった
現地の料理はビールが進む!

1回目の機内食を食べ終わり、デザートは食べずにパジャマに着替えました。その後、軽食として生ハムのブリオッシュサンドイッチとガーデンサラダとビールをオーダーしました。生ハムのブリオッシュサンドイッチはパリ発の便だけで食べられる軽食だと思います。ふわふわのブリオッシュに生ハムが挟んであるのですが、この生ハムの量が半端なくサンドというよりはブリオッシュの生ハム包みという感じの料理でした。味は生ハムの塩加減が完全にブリオッシュを凌駕しており、ビールが進む酒飲み向けのサンドイッチでした。

これが生ハムのブリオッシュ包みです

そろそろ寝ようかというタイミングでCAさんから紅茶を勧められました。カフェイン入りの飲み物を飲むと眠れなくなるので、あまり寝る前にはコーヒーや紅茶は飲まないようにしているのですが、紅茶の香りが心理的な落ち着きを与えてくれるかと思い、カモミールティを注文しました。予想通りに香りがよく、一緒についていたチョコをかじりながら美味しくいただきました。

 

2回目の機内食も魚

到着前に機内の明かりが点く時間まであと7時間以上もある時点で眠りについたのですが、結局6時間くらいしか寝られませんでした。一度目が覚めるともう寝られない性格なので、しかたなく起きてオレンジジュースを飲みながら映画を見て時間を潰しました。

機内の明かりが点いて2回目の機内食も和食をお願いしました。和食は鮭柚香焼きでしたので、機内では2回とも魚料理をいただいたことになります。

いい塩梅だった鮭柚香焼き

鮭柚香焼きはあまり塩味が強くなく、ご飯と一緒にいただくのにいい塩梅でした。食後に温かい緑茶をいただき落ち着いたところで着陸態勢に入ります。千葉から埼玉を回り、都心を北から南に抜けるルートで羽田空港に定刻より10分早く着陸です。

都内上空から羽田に着陸

 

さて、いつものライフタイムマイルの確認です。

目標のミリオンマイラーまで残りあと302670マイルです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

初めてのファーストクラス(ミリオンマイラー修行その46)

最初で最後のファーストクラス

今回はロンドンに飛んで、そのまま同じ飛行機で帰国するロンドンタッチですが、往路はファーストクラス、復路がビジネスクラスになります。

 

人生初のファーストクラス

これまでビジネスクラスは乗ったことがありますが、ファーストクラスは生まれて初めてです。そしておそらく人生最後になると思います。羽田からヒースローまでのファーストクラスは普通に買うと110万円を超えますが、今回は幸運にも特典航空券で乗ることができました。搭乗355日前の午前9時にWebで取ることができましたが、往復は取れずに帰りの便はビジネスクラスの特典航空券になりました。

 

搭乗前日は興奮してなかなか眠れず、やや寝不足で羽田に着いて第2ターミナルのRカウンターでチェックインします。今回はロンドンタッチなので帰りの搭乗券も発券してもらいました。ラウンジに行ったのですが、これから搭乗するファーストクラスの方が美味しいお酒が出るので、ほとんど食べず飲まずで搭乗しました。

 

想像以上に広いファーストクラス

搭乗して最初はやはりその広さに驚かされます。シートからモニター画面がなんと遠いことか。エコノミーやビジネスでは画面のタッチパネルを操作して映画や音楽を楽しめますが、ファーストはシートベルトを外して近くまで行かないとモニターに手が届かないので、リモコンが活躍しそうです。そして出発前のウエルカムドリンクもビジネスはスパークリングワインかオレンジジュースですが、ファーストクラスはシャンパンが出ます。でも、ここはいつも通りオレンジジュースで我慢(?)しました。

ファーストクラスは幅も長さもある
やっぱりシャンパンでしょ

出発は定刻から20分程度遅れましたが飛行は比較的安定しており、高度を上げたらすぐに機内食が始まります。テーブルもかなり広く、たくさんの種類のお酒を乗せても場所が足らないということにはならなそうです。

1回目の食事は日本発のファーストクラスなので和食をお願いしました。まずアミューズが出ましたが、これがまた上品な盛り付けです。ANAオリジナルアールグレイナッツスティック、チキンとゴボウ ペストロッソマヨネーズ、サーモンコンフィ、ズッキーニのスカペーチェの4品です。飲み物はシャンパン「シャンパーニュ・クリュッグ グランド・キュヴェ」にしました。1986年のANA国際線就航以来、ファーストクラスで提供され続けているシャンパンです。盛り付けから連想されるような上品な味のアミューズに至高のシャンパーニュ。やっぱりラウンジで飲まなくて正解でした。

ファーストクラスならやっぱりシャンパン?
3種の日本酒飲み比べ

とは言え、お腹は空いているのでペロっとアミューズを平らげて、次は前菜と先付が来ました。前菜は桜鱒の手毬寿司、キャベツお浸し 酒盗あん、蓬麩酢浸し、若鶏うぐいす焼、伊達焼山椒玉子、じゃが芋饅頭黄味焼き、花びら百合根の7種、先付が飯蛸 筍 独活 木の芽味噌です。

アミューズはきれいに盛り付けられている

ここで飲み物を日本酒に切り替えます。ビジネスクラスだと日本酒は2種類ですが、ファーストクラスでは3種類の日本酒を搭載しており、その全てを味わうために飲み比べをリクエストしました。グラスの形もビジネスと違う日本酒ですが、CAさんが写真映えするようにボトルを並べてくれました。かなり高級な日本酒ばかりです。前菜も品数が多いのですが、一つ一つはそれほど大きくないので日本酒と合わせながらどんどん食べていきます。ビジネスクラスだと前菜だけですが、ファーストクラスでは前菜の他に先付もあり、バラエティ豊かな味わいです。

なんとも豪華な飲み比べ

前菜は彩りがよい
本当に料亭のような至福の時

前菜と先付が食べ終わる頃、お造り、次にお椀が来ました。椀物は煮蛤白玉包みです。蓋を開けると出汁のいい香りが広がります。温かいものを中間にいただくことでお腹も落ち着いてきました。

お造り

椀物

最後は温物、小鉢、主菜がまとめて運ばれます。温物はめばる薯蕷蒸し、小鉢が白ミル貝ともずく桜酢、そして主菜が桜鱒蕗の薹味噌焼きです。ご飯と味噌汁は敢えて頼まず、他の軽食を食べられる余力を残すようにしました。少し食べ進んだところで、軽食にちらし寿司があることを発見。これをご飯の代わりにいただき主菜を食べようと考えてオーダーしました。軽食にちらし寿司が食べられるとは思いませんでした。そしてこれらの和食は味付けが繊細で手の込んだ料理になっており、まさに空の上の料亭のような感じでした。本当に至福のときを過ごしました。

主菜

軽食のちらし寿司を主菜と一緒にいただく

 

デザートも上品

いつものビジネスクラスならここでデザートは食べずに軽食を注文するところですが、二度と乗ることはないであろうファーストクラスなので、デザートもいただくことにしました。ビジネスクラスは和食を頼んでも洋食を頼んでもデザートは同じもの(多くの場合は洋食系のデザート)が出ますが、ファーストクラスは和食には和のデザート、洋食には和ではないデザートが出ます。今回は和食を選んでいるので和のデザートです。「丹波みくまり 石(いわ)しずく」という上品な甘さのデザートをいただきました。甘すぎず量も少な目で、これなら毎回デザートとしていただきたいと思いましたが、これが出るのはファーストクラスだけです。

上品な甘さの丹波みくまり
軽食はイマイチ

機内の明かりも落とされた中、まだ眠くないのでもう一つ軽食を頼みました。ビジネスクラスでも食べられるものはパスし、ファーストクラスならではのものということで「ビーフハンバーガー 黒胡椒ソース」とガーデンサラダをお願いしました。ですが、このビーフハンバーガー、ほとんど味がついておらず期待外れな感じでした。ガーデンサラダはビジネスクラスと同じだと思いますが、ファーストクラスはドレッシングを選ぶことができます。

ハンバーガーはイマイチだった
ベッドメイクもやってくれる

かなりお腹もいっぱいになったところでパジャマに着替えました。このパジャマは持ち帰り可能なアメニティです。作りもビジネスクラスで借りられるパジャマと比べてもしっかりとしており、生地も良いものが使われています。トイレで着替えて席に戻るとCAさんが既にベッドメークをしてくれていました。ビジネスクラスはベッドメークは自分でやるので、ここでも差分を感じます。

 

朝はキャビアでお茶漬けを

寝がえりも打てる広いベッドで7時間ほど熟睡し、到着の2時間前に目が覚めました。本当ならここで2回目の機内食なのですが、お腹も空いていないのでCAさんにお願いしてお茶漬けにしました。搭乗時にキャビアを確保してくれるようにCAさんにお願いしていたのですが、そのキャビアをお茶漬けに載せて「キャビア茶漬け」としていただきました。その味は・・・・なんか不思議な味わいでした。家ではこんな食べ方は絶対にしないので、ファーストクラスだけでできる贅沢な食事でした。

キャビアを茶漬けにアレンジ
ロンドンタッチは時間がない

ロンドンは曇り空でしたが、揺れることもなく着陸しファーストクラスの旅は終了です。ここから折り返して同じ飛行機で羽田に戻ります。ヒースロー空港では同じターミナル内で国際線から国際線に乗り継ぐ場合は入国は必要ありません。荷物のセキュリティチェックと搭乗券の確認だけで、パスポートすら要りません。念のため搭乗券とパスポートを係員に出すのですが、パスポートはチラっと見るだけで、開きもしませんでした。こうして再び飛行機を降りた搭乗口の近くにあるラウンジでシャワーを浴びます。ずっと飛行機に乗りっぱなしなので、ラウンジでのシャワーは本当に助かります。でも、シャワーを浴びていたら出発の時刻が近くなり、何も食べずにビールだけ飲んで搭乗口に向かいました。

帰りは白ワインから

帰りの便はビジネスクラスですが、ウエルカムドリンクはファーストのときと同じオレンジジュースをいただきました。定刻からまたもや20分程度の遅れで出発しましたが、今度は多少揺れがありました。少し揺れる中、機内食が始まり最初のアミューズはカリフラワーのピューレ、スモークターキーのカナッペの2種です。飲み物は白ワインのリースリングをいただきました。このリースリング、ドイツ産なのであまりスキッとしていません。リースリングはスキッとした飲み口と辛さが特徴だと思っているので、この味は少し期待外れでした。

アミューズ あまり上品さは感じない
帰りも和食をチョイス

帰りの便も和食を選んだので、前菜は海老芝煮、ブロッコリーニスモークサーモン巻き、玉子焼き、蛸柔らか煮の4種、煮物が鶏つくねの白味噌煮、小鉢がアスパラガス豆腐です。先ほどまで乗っていたファーストクラスは、これ以外にお碗とかお造りとか温物とかがあったのですが、それと比べると品数としては少し寂しいです。その分一つ一つの盛りが多めになっています。この前菜と合わせる飲み物は芋焼酎の川越と清酒の獺祭ブルーをチョイスしました。特に川越はロックでいただいたため、香りが強く、うまく合う食べ物がなかったです。失敗でした。

前菜の彩りはビジネスも負けていない
主菜は・・・

主菜は牛すき焼きです。ANAの海外発の和食では定番とも言える牛すき焼き(もしくは牛すき焼き煮)ですが、これは牛肉が海外拠点でも容易に入手可能なことと、味付けが濃く外国人にも理解しやすい和食であることがその理由だと推測しています。逆の言い方をすると、ファーストクラスで食べたような「繊細な」「薄めの」「出汁が効いた」和食は日本通の外国人でないとその良さがあまり理解されないのではないかと考えています。まぁ、これも和食文化が世界にもっと広がれば、理解できる人も多くなっていくとは思います。

その牛すき焼きですが、肉が厚くて硬いのが残念でした。肉を薄く切って味わうというのもなかなか外国人には難しいのかもしれません。おそらく日本からの指示は「厚さ何ミリ」という指定がされているかもしれませんが、その通りに調理するのが難しいのかもしれません。

主菜のお肉はちょっとイマイチ
軽食もよさげなものが見つからず

いつものようにデザートはパスして軽食をいただくところですが、魅力的な軽食がありません。結局、とんこつ風ラーメンにしました。25年の3月で新しくなったラーメンですが、具がキクラゲとネギしかなく、あまり美味しいとも言えず微妙なラーメンです。しかも提供時のスープがぬるいので、それも美味しく感じられない要素になっています。猫舌の人が多い外国人に合わせて温度を下げて提供しているような気がします。コロナ前のラーメンは具材も多く、熱々のスープで提供されていたので美味しいと思ったのですが、このラーメンもひとつ前のプラとん(ラーメン)も、お世辞にも美味しいとは言えません。さらなる改良があればよいのですが。

ラーメンの麺はさらなる改良を望む
軽食2つ目はカレー

やっぱりラーメンでは満足しなかったので、最後にヴィーガンカレーを注文しました。これは美味しいこと間違いないので、赤ワインと合わせます。カレーが運ばれてきたときにチープパーサーの方がボトルを持ってやってきました。私がタッチで搭乗していることを知り、「差し入れ」としてファーストクラスの日本酒を飲ませてくれるとのことでした。ありがたく「常山」をチョイスし、赤ワインと共にヴィーガンカレーをいただきました。

結局カレーもいただいた

食後に自分でベッドメークし、就寝です。

6時間ほど寝て起床すると到着まであと2時間30分くらいでした。2回目の機内食は和食ではなく洋食を選びました。洋食はほうれん草入りトルテリーニ リコッタチーズとペストソースで、予想通り「重たい」食事でした。なんとか食べきりましたが、一緒についてきたヨーグルトは残しました。普段からヨーグルトは食べ慣れないので、無理に食べるとお腹の調子が悪くなります。

朝食のヨーグルトは食べなかった
もう一度乗りたいファーストクラス

食べ終わるともう日本上空です。ファーストクラスとビジネスクラスを乗り継ぎましたがその「格差」というものをまざまざと感じさせられた旅となりました。ビジネスクラスの旅が「楽に」旅ができるものだとすると、ファーストクラスの旅は「極楽の」旅ができると言えます。普段の家のリビングにいるような感覚で旅を旅と感じさせないのがファーストクラスと言い換えられるかもしれません。一度味わってしまうと、また乗りたくなりましたが、おそらく2度目はないと思います。

千葉県上空

羽田も曇り空でしたが、大きな揺れもなく5分遅れで到着しました。

5分遅れで到着(機外カメラのモニターを撮影)

さてそれではライフタイムマイルの確認といきたいところですが、肝心のライフタイムマイルのスクショを撮り忘れてしまいました。記録に残るところでは目標のミリオンマイラーまで残りあと342507マイルです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

クアラルンプールタッチで新作ラーメン(ミリオンマイラー修行その45)

クアラルンプールタッチ

今回は1年に2回やっているクアラルンプールタッチです。タッチと言っても空港内のホテルに宿泊して翌日に帰国するので、正確にはタッチと呼ばないかもしれません。

羽田発と成田発

東京とクアラルンプールを結ぶANA便は1日に2便あり、羽田発と成田発が1便ずつあります。今回は成田を夕方出発して、深夜にクアラルンプールに到着する便に搭乗します。

成田空港ではANAのスイートラウンジを利用するのですが、昔のANAラウンジだったところが居ぬきでターキッシュエアラインズのラウンジになったとのことで、行ってみました。時間帯として出発便が多くないので、ラウンジはガラガラでしたが、トルコ料理をいただきました。

ターキッシュエアラインズのラウンジは昔のANAラウンジの場所
クアラルンプール行きだけど欧米路線の機内食

そんなガラガラのラウンジで過ごしてからクアラルンプール行きに搭乗です。離陸して安定飛行に入ると機内食が始まります。実は最近機内で食べるラーメンが新しくなったとのことで、機内食のあとにラーメンも注文するつもりです。機内食は事前に予約すると、アジア路線ではなく欧米路線の機内食が食べられます。今回も事前に予約して欧米路線の機内食にしました。本当の欧米路線なら和食、洋食の肉料理、洋食の魚料理を選べるのですが、アジア路線で事前予約した場合は選択肢がありません。だいたいのケースで洋食の肉料理になることが多いです。ですが今回は欧米路線の和食でした。和食は「銀座 奥田」とのコラボメニューだったので、欧米路線の機内食を事前にオーダーしてよかったと思いました。

「銀座 奥田」のコラボメニューなら間違いなく美味しい
アミューズも欧米路線向け

機内食はまずアミューズから始まりましたが、アミューズもアジア路線と欧米路線で異なっているので、欧米路線向けのアミューズでした。「抹茶アーモンドパイスティック」と「ムール貝のマリネ チーズとオリーブ」です。

アミューズからいただく

お酒は南アフリカの白ワイン「パーデバーグ」をいただきました。ムール貝にあまり味がついていないので、軽いワインとよく合いました。

南アフリカの白ワイン
前菜は獺祭ブルーで

続いて前菜は獺祭ブルーでいただきます。獺祭ブルーはアメリカの酒蔵で作ったMade in USAの清酒です。日本酒の獺祭と飲み口が似ていますが、飲んだ感じはやや肉料理に合わせている感じがしました。前菜はさすが奥田の和食だけあり、見栄えも非常によくもちろん味もとてもよかったです。

見栄えも味もよい奥田の前菜

日本酒はこの獺祭ブルーと満寿泉の飲み比べでいただきました。魚料理は満寿泉で合わせた方がよかったように思います。

日本酒は満寿泉もいただいた
主菜は肉も魚も!

主菜は「牛肉赤味噌煮」と「太刀魚と海老真丈の沢煮野菜餡掛け」という肉も魚も味わえるものでした。お酒は獺祭ブルーだけおかわりしています。この肉と魚のそれぞれに対して獺祭ブルーを合わせたところ、やはり魚よりは肉料理によく合うことが確認されました。

主菜は肉も魚も楽しめる
~恵みの北海道 ~ 濃厚ねぎ味噌ラーメン

食事も終わりましたが、今日の一番の目的は機内食よりも軽食のラーメンを食べることでした。ちょうどこの日から機内のラーメンが刷新されていたので、これまでのラーメンとの違いを確かめたかったのです。新しくなったラーメンですが、これまでのラーメンはどこの空港発でも同じものが提供されていますが、今回から日本発は味噌ラーメン、海外発はとんこつラーメンとすみ分けています。この便は日本発なので「~恵みの北海道 ~ 濃厚ねぎ味噌ラーメン」ですが、頼んでみると麺が味噌ラーメンにしてはやたらと細く、しかもストレート麺でした。味噌ラーメンは中太のちぢれ麺だとスープが麺に絡んで美味しくいただけると思っているので、この麺は意外過ぎました。最初見たときは「海外発のとんこつラーメン用の麺を間違えて出したのか」と思いましたが、麺は正しかったようです。

味噌ラーメンは麺が残念だった

そしてこの味噌ラーメンは具がありません。乾燥ネギとメンマが載ってるだけで、チャーシューなどの具はありません。そしてかなりしょっぱいです。味噌ラーメンのスープとしてはコクがあって美味しいのですが、ちょっと塩分が多いかと感じました。実はラーメンは2杯いただき、かなりしょっぱいものばかり食べたので、最後にコーラをいただきました。塩分や糖分など体に悪いものばかり食べてますね。

〆はコーラ?

 

宿泊は空港内

全て食べ終わってちょっと寛ぐともうクアラルンプールに到着です。深夜0時過ぎの到着ですが入国することなく、空港の搭乗口のすぐ脇にあるトランジットホテル「SAMA-SAMA Express」に宿泊しました。飛行機降りて5分後にはチェックインして1時間後には眠ることができました。体的には本当に楽です。ただ、トランジットホテルなのでちょっと割高でした。

 

ラウンジは味で選ぶ

翌日はクアラルンプールから羽田に戻ります。ホテルをチェックアウトリミットギリギリの時間にチェックアウトしても出発まで残り2時間あったので、プライオリティパスを使ってトラベルクラブラウンジで時間を潰しました。ANAの指定ラウンジはマレーシア航空のゴールデンラウンジなのですが、ゴールデンラウンジはいつも冷房が効きすぎて寒くて長時間過ごすにはつらいラウンジです。冬場なら上に羽織るものがあるのでなんとか過ごせますが、春から夏にかけてはわざわざ羽織るものは持って行かないので、2時間も過ごせません。ですので、冷房が適切に聞いているトラベルクラブラウンジの方が快適に過ごせます。また、食事の種類はゴールデンラウンジの方がありますが、味はトラベルクラブラウンジの方がよいと思いました。

食事の味はトラベルクラブの方がよい
行きも帰りも同じ機材

帰りの便はなんと昨日成田から乗ってきた機材と同じでした。飛行機も私も空港で1泊したことになります。定刻よりもやや早めに出発し、高度を上げていきます。比較的早くシートベルトサインが消えて、機内食が始まりました。

昨日乗ってきた機材に帰りも乗る
アミューズはポメロ

海外発の機内食は欧米路線のものは選べず、アジア路線の本来の機内食になります。最初のアミューズは焼酎の「泰明」の水割りでいただきました。アミューズは「カッテージチーズとポメロ」と「チキンサラダのプロフィットロール」です。焼酎の水割りは香りが非常に強くやや飲みづらいかと思いましたが、水割りにしておいて正解でした。「カッテージチーズとポメロ」は味がさっぱりとしているので、強いお酒(ワインとか)でいただくと味が消えてしまう感じになるような気がしました。焼酎もロックだと強すぎると思いますが、水割りにしておいてこちらも正解でした。

プロフィットロールも美味しかった
ステーキに期待!

ここでCAさんが和食か洋食のオーダーを取りに来たので、洋食の肉料理をお願いしました。海外発の肉料理は一か八かな部分がありますが、以前クアラルンプール発で食べたステーキは柔らかくて美味しかった記憶があるので、肉料理にしました。

洋食の前菜は「サーモンとカリフラワーピューレ」と「燻製鴨とブルグルサラダ」です。お酒は昨日に引き続き獺祭ブルーとオーストリアの白ワインでいただきます。サーモンには焼き目がついているところにカリフラワーピューレのシャキシャキした食感のコントラストが面白いです。でも、白ワインとの相性はイマイチでした。獺祭ブルーとは合っていました。飲んだあとの味が白ワインとは違っていました。燻製鴨とブルグルサラダは鴨のスモーキーな味にブルグルサラダの味が混ざって面白い食感でしたが、これも白ワインとの相性がイマイチでした。鴨の脂が最後まで残ってしまう感じで飲み口がよくありませんでした。

お酒を選ぶ料理だった
焼き加減はレア中のレア!

主菜は「牛フィレ肉のステーキ ケッパーソース」です。肉の厚さがものすごく、あまり日本ではお目にかかれない感じのステーキでした。肝心のステーキの焼き加減と柔らかさですが、かなり柔らかくナイフで切るというよりは生肉をちぎるような感じで切っていただきました。焼き加減も完全にレアで肉の旨味を感じながら赤ワインでいただきました。

ステーキは肉厚でレア中のレア!
珍しくデザートもいただく

いつもなら軽食を食べるためにデザートは食べないことにしているのですが、デザートも昨日から変わっているとのことで新顔の「ライチとココナッツのムース ラズベリーソース」をいただきました。もともと甘いものはそれほど得意ではないのですが、それほど甘くなく、なんとか全部いただけました。

あまり甘くなかったムース
~香る福岡~ コク旨とんこつ風ラーメン

さて、帰りの便でのメインイベントです。帰りの便のラーメンは「~香る福岡~ コク旨とんこつ風ラーメン」です。日本発の味噌ラーメンの麺が細いストレート麺だったのは意外でしたが、あの麺であれば帰りの便のとんこつには合っていると思います。デザートを食べ終わって早速注文です。注文時にCAさんに聞いたところ、麺は行きと帰りでは別の麺とのことでした。であれば、味噌ラーメンの麺は中太のちぢれ麺にして欲しかったです。肝心のとんこつラーメンですが、とんこつにしては香りがかなり抑えられていると感じました。以前機内で一風堂監修の味噌ラーメンを出していた時期がありましたが、あの時は味噌ラーメンの香りが強く、一人がオーダーすると香りにつられて次々とオーダーが入りCAさんがてんてこ舞いになるという場面をよく見たのですが、そのような連鎖反応をさせないために香りを抑えているのではないかと考えています。味の方ですが、以前のプラとんよりはマシになりました。粉っぽさがなくなりスープもそこそこ美味しかったです。でもこちらも具がない(きくらげと乾燥ねぎのみ)のは残念でした。それと味噌ラーメンと違い、とんこつはとんこつ「風」ラーメンが正式な名前でした。

とんこつ風ラーメンは味噌ラーメンよりはマシか?
マレーシア ミーゴレン

ラーメンをもう1杯でもよかったのですが、クアラルンプール発だけの軽食「マレーシア ミーゴレン」も食べてみたかったのでオーダーしました。こちらはかなり薄味でしたが薬味がとても辛く、自分で味を調節して食べるものだと感じました。

クアラルンプール発でしか食べられないマレーシア ミーゴレン
早く着きすぎるのも問題だ

いろいろと食べていたので、あっという間に羽田に到着です。しかし、定刻よりも50分も早着してしまったために、空港のゲートが空いておらず沖留めのバス移動でターミナルに戻るという形になりました。バスもすぐに来なかったので、結局定刻についた場合となんら変わらない時間に入国になってしまったのは大変残念でした。

羽田に早く着きすぎて沖留め!バス移動!

 

さてライフタイムマイルの確認です。

目標のミリオンマイラーまで残りあと355328マイルです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

25年1回目のロンドンタッチ(ミリオンマイラー修行その44)

今年1回目のロンドンタッチ

今回はロンドンへ行きます。同じ飛行機に乗って帰国する「タッチ」旅行です。

スイートラウンジからは今日乗るShipが見える

 

今年はロンドンタッチを3回予定

ミリオンマイラーになるため、なるべく長距離を乗ろうとすると国内線よりは国際線が選択肢になり、何回も海外行くのはお金もかかるのでなるべくお金をかけずに乗ろうとすると宿泊なしの「タッチ」が選択肢になりますが、今年は「ロンドンタッチ」を3回やる予定です。今回がその1回目になります。

いろいろな観光が可能なロンドンですが、何度も行ってるので目ぼしい観光地はほとんど行ってしまい、宿泊してもミュージカルくらいしか見るものがないのでどうしてもタッチの方が楽、という考えになってしまいます。でもそれは飛行機の中で横になっていけるビジネスクラスやファーストクラスに乗ればこそ。しかし今回のタッチは羽田からロンドンがエコノミー席で、ロンドンから羽田がビジネスクラスという旅程です。帰りは楽だろうと思いますが、行きはエコノミークラスで14時間半も過ごすことになります。もしかしたら行きがビジネスクラスで帰りがエコノミーの方がよかったのかもしれません。

エコノミーでの長旅が始まる
エコノミーでも横になれる?

行きのエコノミーは窓側の3人掛けの一番窓際の席を指定しています。搭乗のため羽田でチェックインすると、この3人掛けに乗ってくるのは自分だけだと判明しました。この日は空いており、他の4人掛けや3人掛けも1人だけというところがありました。

ビジネスクラスみたいに横になれないからキツいだろうと覚悟して来ましたが、3人掛けに1人なので、座席のひじ掛けを跳ね上げることで横になれるベッドとして過ごせそうです。光が見えた感じがします。

この日のエコノミーはガラガラだった
有料機内食を事前に予約

羽田空港から離陸し太平洋上に抜けると、まずはおつまみが配られ続いて飲み物のサービスが始まります。

太平洋へ抜ける

おつまみは国内線のプレミアムクラスでも配られるあられです。飲み物はウイスキーの水割りをお願いしました。但し、ウイスキーの銘柄はわかりません。飲んだ感じは、そんなに安いウイスキーではないと思いましたが、響のような深みは感じられませんでした。やや薄目の水割りであられをいただくと、次は機内食が配られます。

今回は普通の機内食ではなく有料の機内食を事前予約しました。2500円の料金で予約した機内食が他の乗客よりも先に配られました。

有料機内食が配られた

有料機内食の中身ですが、前菜はホノルル線のビジネスクラスの前菜(CAさん談)、主菜はビジネスクラスで以前に食べたことがあるもので、デザートもビジネスクラスで出されているものでした。ビジネスクラスの機内食のように肉や魚が選べたり、3種類のデザートから選べたりはしないので選択肢がない中ではありますが、中身はビジネスクラスと同等の食事でした。2500円の追加料金が高いと見るか、安いと見るか。私はトントンだなと思いました。

これが2500円の有料機内食
飲み物は選べない

但し、飲み物はエコノミー席で出されるものしか飲めませんので、ビジネスクラスのように何種類ものお酒から選べるわけではなく、注文したのは「赤ワイン」「白ワイン」「ビール(これは銘柄を選べる)」をお願いしました。ワインはミニボトルで提供されたものを紙コップに入れて飲む形です。フルボトルからグラスに注いでいただくビジネスクラスとは違います。肝心のワインの味ですが、まだ若い感じで熟成されたまろやかなコクは全く感じません。どちらかと言えば若いワインは好きではないのですが、他にワインは選べないので仕方がありません。機内食を有料で出すことができるのであれば、アルコールも追加料金でビジネスクラスと同じものが飲めるという仕組みがあると嬉しいですね。CAさんは大変だろうけど。

隣の席のテーブルを飲み物置き場とした

飲み物をたくさん頼んだので、一人分のテーブルでは乗り切らず、隣が空席なのをよいことに乗らなかった飲み物を隣の座席のテーブルに置いてもらいます。これも3人掛けを独り占めしているからできたことです。エコノミーの機内食はワンプレートで提供されて、そこに載ってる食べ物を食べたらおしまいです。それは有料機内食でも同じで、ビジネスクラスのフルコースのように、主菜が終わったらデザート、その後で軽食も!という食べ方はできません。せめて雰囲気だけでもと、デザートを残しておいて赤ワインをもらって食後のデザートタイムを楽しみました。

デザートは先日ビジネスクラスで食べたのと全く同じもの
機内食だけでは食い足りない?飲み足りない?

一通り食べ終わりましたが、まだ飲み足りない感じです。そこでビールとおつまみをお願いしました。おつまみは最初に配られたあられと同じですが、一緒にチョコとビスケットもいただきました。これを食べて、なんとかお腹も満たされた感じになりました。ビジネスクラスだと、軽食を頼んだりして時間がかかるのでロンドンまで残り9時間くらいのところで就寝するのですが、エコノミーだと食べたり飲んだりする時間が短いので、ロンドンまで残り11時間のところで就寝しました。3人掛けシートのひじ掛けを全部跳ね上げて、フルフラットのベッドのようにして寝たので熟睡できました。

 

2回目の機内食はパス

目が覚めたときにはロンドンまであと2時間くらいのところでした。CAさんが2回目の機内食のオーダーを取りに来たのですが、あと2時間でロンドンに着いて、その3時間後にはまたこの飛行機に乗って羽田の戻る予定です。帰りの機内でも機内食が出ることを考え、何も頼みませんでした。もしお腹が空いたらロンドンのラウンジで何か食べるつもりです。

 

ヒースローの乗り継ぎは楽

窓の外はずっと雲が広がっていたのですが、ロンドンに近づき高度を下げると雲の切れ間から日が差す感じになりました。

ずっと雲の上を飛行

 

ロンドンには7分遅れでの到着でした。ヒースロー空港での乗り継ぎは国際線から国際線への乗り継ぎになるため、入国する必要はなくターミナルも同じ(同じ飛行機に乗るのだから当然ですが)で、手続きとしては帰りの搭乗券を見せるだけでした。パスポートも出しましたが、表紙を見て返すだけです。日本のパスポートは本当に信頼されていると感じます。イギリスの友好国以外のパスポートを持っている人は、国際線の乗り継ぎであっても入国審査並みのチェックを受けているようで、そちらの列は長くなっていました。

国際線から国際線への乗り継ぎの導線は他の人とは異なる
ヒースローのおすすめラウンジ

乗り継ぎの手続きも終わり、再び先ほど降りたゲートに向かいます。まだ搭乗開始まで2時間弱あるので、ラウンジでシャワーを浴びて髭も剃って着替えました。ヒースローの第2ターミナルのラウンジはルフトハンザ、シンガポール航空、ユナイテッド、カナダエアのラウンジがあり、スターアライアンスのゴールドメンバーであればどれでも入室可能なのですが、ルフトハンザはシャワーがなく、エアカナダはこの時間にはラウンジがクローズしてます。実質の選択肢はシンガポール航空かユナイテッドなのですが、私はいつもユナイテッドを使っています。理由は単純でシャワーブースの数が多いからです。

ユナイテッドのラウンジはシャワーブースが多い

シンガポール航空のラウンジは改装された後でもシャワーブースが2つ(3つだったかも?)ですが、ユナイテッドのラウンジはシャワーブースが4つあるため、待たずに使えるところが魅力です。シャワーブースも広く、着替えの服を置くところすら用意されていないシンガポール航空のラウンジのシャワーよりも使い勝手がよいです。

シャワーを浴びた後で軽く食事と生ビールをいただきました。

シャワーを浴びてスッキリしたらビールで乾杯!
待ちに待ったビジネスクラス

ヒースローからの出発は5分遅れでしたが、離陸までの時間は短かったです。ANA便がヒースローを出発する時間帯は混雑する時間帯なので、出発してから離陸まで30分かかることもざらですが、今回は15分ほどで離陸しました。安定飛行に移行してすぐにお待ちかねの機内食の開始です。羽田からロンドンではやや食い足りない飲み足りない感じがしていたので、このフライトでは心ゆくまで飲んだり食べたりするつもりです。

出発はやや遅延(機外カメラの映像)
アミューズは初めて食べた〇〇

まず最初に来たアミューズは「蛸とラタトゥイユ」と「クラブケーキ クレオールマスタードソース」です。これをロンドン発の便だけで飲める「Two Tribes METRO LAND TOKYO」というIPAでいただきます。このIPA、パッケージに日本語が載っていたりしますが正真正銘のロンドン製で、飲んでみるとパイナップルのような味を感じるちょっと不思議なIPAです。また、クラブケーキ クレオールマスタードソースも初めて食べましたが、味はよかったです。

クラブケーキが美味しかった
ロンドン発の和食

機内食は和食をチョイスしました。他のヨーロッパ発の便と比べてロンドン発の和食は一味違っていて、創作料理のようなものが出たり、出汁もしっかりとしていて頑張っているので好みです。まずは前菜と小鉢が来ましたがこれを赤ワインの飲み比べでいただきました。ビジネスクラスのワインは最低2種類積んでいるので、飲み比べもできるし熟成されたワインが出ることが多いので、じっくりを味わいながら料理をいただけます。前菜は羽田発のようなお造りはありませんでしたが、ローストビーフ 玉葱ソースやスモークサーモンチーズ手毬など和洋折衷の料理が並び、見た目も華やかです。

ロンドン発の和食は見栄えも良い
主菜はCOD

主菜は「白身魚柚庵焼き」ですが、この白身魚はCAさんが「CODの幽庵焼き」と言っていたので、現地調達のタラを使った料理だと思います。この主菜は白ワインの飲み比べでいただきました。幽庵焼きの味付けは和食としてはやや濃いめの味付けでしたが、これが白ワインとよく合いました。おそらく日本酒だとお酒の方が負けてしまうと思います。ただし、ご飯はイマイチでした。ふっくらとしておらず、若干ぬかの匂いも残っている気がしました。お米をどれくらい研ぐのかは普段から食べている日本人なら感覚的に把握していると思いますが、食べなれない外国人には加減が難しいのかもしれません。

主菜はCODの幽庵焼き
デザートは要らない

いつものようにデザートはパスして軽食をいただきます。まず(!)はヴィーガンカレーとサラダをお願いしました。飲み物はアミューズでもいただいた「Two Tribes METRO LAND TOKYO」です。コク深いカレーと飲むとパイナップルの爽快感が味わえるIPAは意外と合っていました。ヴィーガンカレー、いつ食べても美味しいです。

いつ食べても美味しいヴィーガンカレー

これでもまだ食い足りない感じがしたので、2つ目の軽食として「パニーニのトースト バターミルクチキン バーベキューソース」をオーダーしました。オーダーしたときは冷たいサンドイッチが出てくるのかと思いましたが、ホカホカに温かいトーストで挟まっているチキンのバーベキューソースの味がとてもよかったです。日本ではあまりない味だったので、おそらくロンドンでなじみのある味なのだろうと思いました。このトーストもIPAでいただきました。

ロンドンでのなじみの味?のトースト
帰りはあまり寝られない?

軽食も食べ終わって寝ようとしたときには、羽田まで残り9時間くらいのところでした。やはりビジネスクラスでゆっくりと食事をしていると寝る時間は少なくなってしまいます。ですがロンドンに来る便では9時間くらい寝ていたので、到着の3時間半前には目が覚めてしまいました。ここから寝ても眠れないだろうと思い、オレンジジュースをいただいて映画を見て時間を潰します。

 

2回目は洋食

2回目の機内食は洋食を選びました。いつもならお腹があまり空いてないので和食を選ぶことが多いのですが、なぜかこの日はお腹が空くのが早かったです。洋食は「ショートパスタとベーコンのホワイトソース」と2種のブレッドです。ホワイトソースが絶品で、やはり洋食の味付けは西洋の方が上手だなと感心しました。食事としても思ったほど重たくはなかったので、ペロっと食べてしまいました。

2回目の機内食は珍しく洋食

食後にお茶をいただくともう羽田が近いです。夕闇迫る羽田には定刻から9分遅れでの到着でした。

夕闇迫る羽田空港に着陸



さて、ライフタイムマイルの確認です。

目標のミリオンマイラーまで残りあと362018マイルです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。