big-sugarのミリオンマイラーへの道

ANAのミリオンマイラーを目指してます

長崎⇒羽田 搭乗(ミリオンマイラー修行 その3)

NGS-HND修行

長崎空港 出発前のB787-9(78G)

今回は佐賀でのボランティア活動の帰りに長崎空港から羽田空港までの修行をしてきました。

なぜ長崎空港なのか?

今回は長崎から羽田の搭乗です。佐賀からの帰りなので福岡空港から羽田も考えたのですが、運賃が安かったのとプレミアムクラスにアップグレード出来る確率が高い長崎発を選びました。
佐賀から長崎空港まで公共交通機関でアクセスしようとすると、ちょっと面倒です。JR在来線で武雄温泉まで行き、西九州新幹線に乗り換えて新大村まで乗ります。新大村からは路線バスで15分くらいで空港に着くのですが、そういう乗り方を考慮されたダイヤになってないので、待ち時間がかなりありました。結局、乗車時間は全部足しても40分くらいなのに、待ち時間を合計すると2時間くらいかけて空港に着きました。
地方空港だと空港アクセスが悪いところが多いのが難点です。地元の人は車で空港に行くから問題を感じないのかもしれません。

 

アップグレード成功

今回は搭乗2日前に空席があったのでアップグレードに成功しています。空港で空席の状況を確認すると、隣が空席になっています。このままなら広い空間を独占出来そうです。
長崎空港にはANAラウンジはありませんが、カードラウンジがあります。但し、セキュリティの外なので、搭乗時刻に余裕を持ってラウンジを出なければいけません。こういうのって、時間を絶えず気にするのでくつろげないですね。

 

自分へのお土産として

ラウンジで温かいココアをいただきセキュリティを通ります。搭乗口に行くと搭乗時間が10分遅れるとのこと。カードラウンジだとこういう情報がないのでちょっと不便を感じます。

搭乗時刻が予定より遅れている

時間があるので、搭乗口近くの売店を覗いてみると、「角すし」というものを見つけました。大村名物と書いてあるので調べてみると、おすすめのお土産として人気があるようです。棚には二つしか残ってなかったので、一つ買うことにしました。プレミアムクラスなので、機内食は出るのですが地元の名物を機内で食べるのもよかろうということで。

角すしを購入
プレミアムクラス

搭乗の時間になり、機内に入ります。今回の機材はB787-9のGEエンジン機(78G)です。プレミアムクラスの座席数も28席ありアップグレードを狙いやすい機材です。シートもプレミアムクラスとしては最新鋭でリクライニングが自動だったり、座席周りの収納があるのが特徴です。シートカラーもANAブルーではなく、シックなブラウン基調で落ち着いた感じです。

最新のプレミアムクラスのシートは落ち着いた色合い

一番前の座席を指定したので足を伸ばしても壁に届かないくらいの空間があります。

足を延ばしても届かない

搭乗したときに挨拶に来たCAさんに聞くと、隣と後ろの座席も空席なので自由に使ってもよいとのことでした。長崎空港発にして大正解です。

 

機内食

離陸してしばらくすると、シートベルトサインが消えたのでシートを倒してみます。フルフラットにはならないですが、落ち着いて眠れるくらいに倒れます。10年前なら国際線のビジネスクラスの座席と言ってもいいくらいです。
シートを楽しんでいるとCAさんから機内食が来るという案内があります。プレミアムクラスのシートを倒してくつろぐ時間は実は非常に短く、離陸後シートベルトサインが消えてから機内食が来るまでの数分と、機内食を食べ終わってから最終の着陸態勢に入るまでの10分~20分程度です。せっかくシートが大きく倒れるのに、それを楽しむ時間が短いのは、少しもったいない感じがします。
機内食と飲み物が来ましたが、せっかく買った角すしを日本酒で食べたいと思ったので、日本酒をオーダーしました。

飲み物は日本酒をオーダー

さて角すしですが、すし飯の間にかんぴょう・ごぼう・はんぺん・奈良漬の具材を挟み込み、錦糸卵をトッピングした角切りの押し寿司です。これが日本酒とピッタリと合う!機内食が配られる前にほとんど食べてしまいました。

すし飯の間にいろいろ挟まっている


機内食としては、箱弁が配られていますが角すしを食べてから箱弁を食べたので、ちょっと辛口の評価になってしまいます。
ANAでは、幹線以外の路線のプレミアムクラスでは温かくない箱弁が出ます。冬場の箱弁は冷たく冷えて美味しく食べられないことも多いのですが、今回はそこそこ美味しく頂きました。洋食が混ざってはいますが基本的には和食メニューなので、これも日本酒が合います。

箱弁もおいしくいただきました
羽田到着

角すしと機内食を日本酒と一緒に楽しんでいるあいだに、飛行機は順調に飛行し着陸態勢に入ります。気づけば千葉県の上空に来ていました。夢と魔法の王国の近くを通って羽田空港に着陸です。

夢と魔法の王国の上空を通過

ブロックインは国内線ターミナルの一番端の69番ゲートに到着です。
狙った通りにアップグレードに成功し、隣も空席という幸運にも恵まれました。名物の角すしも美味しかったですし、日本酒ともよく合いました。

第2ターミナルの一番端のゲートに到着です
現在のライフタイムマイル

さて、今回の修行の結果てすが、ライフタイムマイルは以下の通りです。

ミリオンマイラーまで残りあと579533マイルです。

ミリオンマイラーへの道はまだまだ遠いです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

羽田⇒福岡 搭乗(ミリオンマイラー修行その2)

HND-FUK修行

今回はボランティア活動のために羽田から福岡まで搭乗してきました。羽田空港のANAスイートラウンジはすっかりクリスマスモードです。

 

アップグレードについて

今回の搭乗は普通席をスーパーバリュー運賃で発券しています。そのためアップグレードを狙いたいところですが、平日の朝の便なので、かなり前からプレミアムクラスは満席でした。搭乗2日前からアップグレードの申し込みができますが、満席なので当然申し込めません。

最近ANAアプリが変わり、アプリから「空港空席待ち」というボタンが出てくるのですが、これを押さずに過ごしました。これまではアップグレードの空席待ちを申し込んでも、搭乗開始時に空席があるときのみ案内される制度で、搭乗直前にプレミアムクラスに空席(キャンセル)が出ても、誰かがアップグレードでその席を取ってしまうと、空席待ちの人には「空席はありませんでした」と言われるのです。これを知っていたので、ANAアプリで「空港空席待ち」をするよりも、2日前から搭乗直前まで頻繁に空席状況を確認して、空席が出た瞬間にアップグレードをする作戦でした。これまではこれで何度もアップグレードに成功していました。

アップグレードの結果は?

ところが今回は搭乗の朝になっても満席のまま。仕方なく普通席でアプリからチェックインして、空港空席待ちを申し込んだのです。そして、そのアプリの表示がコレ。

なんと空港空席待ちに「呼び出し順」が表示されるようになっているではありませんか!私はダイヤモンドステータス保持者なので、空席待ちの優先順位は1位ですが、それでも3番目ということは、同じダイヤステータスの人が2人は申し込んでいるということになります。同じダイヤステータスの中ではおそらく先着順に番号が振られると思われるので、搭乗の朝に空港空席待ちを申し込んだのは完全に失敗でした。今後は搭乗2日前の段階で空港空席待ちに申し込むようにしたいと思います。

搭乗

羽田空港に到着して早速ラウンジに向かいます。スイートラウンジは数か月前に拡張工事が終了し、かなり広くなりました。

特に拡張された奥の方のエリアは、ここまでやって来る人も少なく、静かで落ち着いた雰囲気があります。

ちょうどボージョレ・ヌーヴォーが解禁になった頃だったので、ラウンジで飲むことができました。ANAさんが輸入元(?)になっているためか、ボジョレー・ヌーヴォーにしてはしっかりと味のある美味しいワインでした。

ANAさんが輸入元?

肝心のアップグレードですが、搭乗開始になってもアプリのプッシュ通知が来ることはなく、普通席に乗ることになりました。

機内

機内は満席です。私の席は普通席の最前方、俗に言う「バルクヘッド席」です。

離着陸時はCAさんと向かい合わせになるため、「お見合い席」という人もいますね。今日の機材はB787-9なのでバルクヘッド席はドアのあるところになるため、CAさんとはだいぶ距離があって「お見合い」とはいい難い感じです。

 

天気はあいにくの雨模様です。定刻よりも5分ほど遅れて出発です。

羽田が出発便で混雑する時間帯ということもあり、プッシュバック開始から20分ほどで離陸しました。上昇中も雲の中を進むため、ときどき揺れが大きくなりましたが、15分ほどで雲の上に抜けて揺れも収まりました。

白い絨毯のような雲の上を飛行します。ここまでなめらかな雲は珍しいです。

 

出発が遅れた分、安全で可能な限りの速度で福岡に向かっているという機長さんのアナウンスがありましたが、順調に西に向けて飛行を続けること1時間。そろそろ高度を下げて着陸態勢に入ります。

山口県あたりで再び雲の中へ。

高度を下げつつなぜか大きくターンし始めたように感じました。あとで調べてみると福岡空港混雑のため、北九州の沖合で旋回をして時間を調整していたようです。

そして雲の切れ間から地表が見えてきたので、そろそろ着陸かと思いきや、飛行機は福岡の上空を抜け南に飛行を続けます。どうやら北風が強いため、福岡空港に北からの着陸ができず、大きく南に回り込むようです。

福岡空港到着

結局、久留米の更に南まで南下してから180度ターンして、福岡空港には南から進入します。

せっかく途中でスピードを出したのに旋回と南下でその貯金を吐き出して、結局25分遅れで福岡空港に到着しました。席がちょうどエンジンの横だったので、着陸時にはスラストリバーサ(逆噴射)の挙動も見ることができました。

エンジン スラストリバーサ中

結局到着は25分遅れ

残念ながらアップグレードはできなかったものの、B787のGEエンジンサウンドとスラストリバーサを楽しむことができて満足のフライトでした。

現在のライフタイムマイル

今回の修行を終えて、現在のライフタイムマイルです。

ミリオンマイラーまで残りあと580143マイルです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

羽田⇔バンクーバー タッチ(ミリオンマイラー修行その1)

 

 

バンクーバータッチ修行

ミリオンマイラーを目指して最初の修行として羽田からバンクーバーまで往復を飛んできました。

 

バンクーバータッチ修行(往路)

タッチ修行とは

修行僧の間で言われている「タッチ」とはどこかの空港に飛んで行き、空港から外に出ずにまたもとの場所に戻ってくる飛行機の乗り方を指します。有名なところではOKAタッチ(那覇空港)やSINタッチ(シンガポール チャンギ空港)が有名です。目的地に着いても観光などはせずにすぐに折り返すことから(空港に)タッチだけして帰ってくるという意味からついた名称だと思います。

今回の旅程

一般的にタッチと言われるのは国内線か、国際線ではアジア/オセアニア路線までで行われることが多いと思います。欧米路線でもタッチ修行はできますが、片道だけでも10時間から14時間程度の搭乗時間になり、休む間もなくまた同じくらいの時間をかけて戻ってくるのは体力的にもつらいため、あまりやってる人を見かけません。今回はマイルを使ってビジネスクラスの特典航空券が取れたのでチャレンジしました。これがエコノミーだったら相当キツイ修行になっていたと思います。旅程は羽田を21時55分に出発し、バンクーバー国際空港には同日の14時45分着、帰りが16時45分発で羽田に戻るのが翌日の18時50分です。現地滞在2時間、羽田を出てから戻ってくるまで約21時間のタッチ修行になります。

羽田空港第3ターミナルANAスイートラウンジ

出発の3時間前には羽田空港に到着し、チェックイン、出国を済ませてANAスイートラウンジに向かいます。まずはこれからの修行に備えてシャワーを浴びて、軽く腹ごしらえをします。

羽田のスイートラウンジで出発前の軽食をいただく

バンクーバー行きは夜遅い出発ですが離陸後機内食が出るので、ラウンジではサラダとビールをいただいただけで終わりにしました。やっぱり、ビジネスクラスに乗ったら一番の楽しみは機内食ですので、ここで満腹にしてはいけません。出発の30分前には搭乗口へ向かいます。

搭乗

搭乗口に到着するとまだ人の列はできていません。ですが、ゲート前の席は空きがなかったので、グループ1のところに並んで待つことにしました。

グループ1のところに並ぶ

羽田空港国際線では出国前に自分の顔と搭乗券を紐づけておくと、セキュリティの列をワープして割り込めたり、搭乗口で搭乗券を出さなくても顔認証でゲートを通れるFaceExpressという仕組みがあるのですが、北米路線はFaceExpress登録していてもゲートでは搭乗券が必要です。おそらくアメリカとカナダ当局が顔パスを許してないのだと思います。

グループ1で優先搭乗し、自分の席に向かいます。機材はB787-9でビジネスクラスの座席数は40席ですが、前方ブロックの最後列を予約しました。

B787-9 ビジネスクラス
機内食

離陸して安定飛行に入ると早速機内食が始まります。1回目の機内食は事前にWebで洋食の肉料理を予約していました。メニューは最初にアミューズとして「ANAオリジナルスティック」と「海老のマリネ チーズとオリーブ」、次にアペタイザーとして「鴨の燻製と野菜のサラダ仕立て 栗のドレッシング」が出ました。アペタイザーを食べ終わるとメインディッシュ「牛フィレ肉のソテー 椎茸デュクセルソース」の登場です。

牛フィレ肉のソテー 椎茸デュクセルソース

海外発の便だと肉が固いことが多いのですが、日本発の便の牛フィレ肉ですのでとても期待していました。

牛フィレ肉にナイフを入れる

ところが、この肉があまり柔らかくないのです。ソテーだから火を通しすぎているのかもしれません。肉の味はよかったし、デュクセルソースも肉を引き立てる素晴らしい味付けでしたが、肝心の肉が固いのであまり楽しめませんでした。残念。

お好きなときに1

ANAのビジネスクラスでは1回目の食事が終わった後に「お好きなときに」として軽食を頼めます。この便では「 スモークチキンと味噌ジンジャーソースのサンドイッチ」と「"ヘルシー" かつカレー丼」が食べられます。以前に乗った便でヘルシーカツ丼は食べたことがありました。その名の通り、肉を使わないカツ丼で量も比較的少ないため、サクッと食べることができます。今回はそれにカレーがかけてあるものでした。

これが"ヘルシー" かつカレー丼

ただの「ヘルシーカツ丼」よりは若干重たかったのですが、カレーのスパイシーな味わいが効いていてペロっと食べてしまいました。

これを食べ終わるころには離陸から3時間以上が経過し、日本時間では午前2時前くらいになっています。食べ終わると同時にシートをフラットにすると、映画を楽しむこともなく寝落ちしていました。

謎のエリア

気がつくとバンクーバー到着の1時間前になっていました。通常は到着の2時間前には機内の照明が点いて2回目の機内食が配られるのですが、それにも気づかずに寝ていたことになります。周りを見てみるとほとんどの乗客が機内食を食べ終わっており、お腹も全然空いていないことから、機内食は取らないまま到着を迎えることにしました。

ふと横を見るとビジネスクラス座席が1席分、カーテンで仕切られて中が見えないようになっていました。

カーテンで仕切られた謎のエリア

中にいたのはオジサン(定年前の自分から見れば若いのですが)でした。CAさんに伺ったところ、この機材にはクルーレストが装備されてないので、キャプテンがカーテンの内側の座席で休んでいるとのこと。B787では屋根裏にクルーレストと呼ばれる乗務員が寝るためのスペースが用意されているのが当たり前だと思っていましたが、ANAのB787の一部の機材はクルーレストがないのだそうです。もしかしたら国内線用の機材(国内線専用の機材にはクルーレストは必要ない)を国際線に転用したためにクルーレストがないまま飛ばしているのかもと思いました。

バンクーバー路線の座席図
たしかに赤枠のところにあるはずの「8C」席が存在しない

このオジサン(=キャプテン)には安全運航のために十分に休息を取っていただきたいと思いました。ちなみにキャプテンはビジネスクラスの座席で休息するのですが、CAさんはエコノミーの席で休息を取るとのこと。なんか、格差を感じてしまうのは私だけでしょうか?

バンクーバー到着

約9時間の飛行時間を経てバンクーバーに着きました。ここから2時間で再び搭乗口まで戻らないといけません。アメリカの空港だと到着後全員が必ず入国が必要になるので、何かトラブルが起きたときに2時間で戻るのはリスクがあります。その点、カナダの空港であれば「国際線から国際線への乗り継ぎ」という扱いで、入国手続き不要で乗り継ぐことができます。しかし、バンクーバー空港で国際線から国際線への乗り継ぎ方法に関する情報がほとんどありませんでした。バンクーバーに到着した乗客はカナダへの入国か、カナダ国内線への乗り継ぎか、米国線への乗り継ぎがほとんどで、カナダの空港でアメリカ/カナダ以外からの国際線で来て、アメリカ/カナダ以外の外国に乗り継ぐ人はほとんどいないのが実情です。乗り継ぎがどれくらい大変なのか、どんな手続きが必要なのかという情報が皆無の中、乗り継ぎにチャレンジです。

運命の分かれ道その1

まず最初に写真のように「カナダ入国はまっすぐ、乗り継ぎは右」というところにぶつかります。ここは問題なく右へ。多くの人の流れに乗ってまっすぐ進むと、戻れなくなります。

運命の分かれ道その2

次に「アメリカへの乗り継ぎとカナダ国内への乗り継ぎは左、国際線乗り継ぎは右」というところに出ました。これ、最初は写真の奥のトイレマークのところを右に曲がるのかと勘違いしてしまいました。国際線への乗り継ぎは右にある小屋みたいなところのドアを入る必要があります。

このドアを入らなければ乗り継げない

写真では係員が立っているので気づくかもしれませんが、最初はこの係員がおらず、テープで仕切られた向こう側のドアに入らないといけないので、気がつきませんでした。バンクーバーでの乗り継ぎ、難易度高めです。

小屋の中に入ると、乗ってきた便の搭乗券とこれから乗る便の搭乗券をチェックされ、パスポートをスキャンします。そして奥の待合室で10分弱待たされました。乗り継ぎしようとしている人は全部で7人しかいませんでした。そしてドアから入って来る人がいなくなった頃に「先に進め」と言われて進むと、セキュリティチェックのゲートがあり、それを通過すると下りの階段があります。

セキュリティチェック後に降りる階段

この階段を降りると、国際線の出発ゲートのフロアに出られました。

バンクーバータッチ修行(復路)

エアカナダメープルリーフラウンジ

無事に乗り継ぎの手続きも完了し、気楽になれました。情報が何もない中で乗り継ぎの手続きって不安ですよね。

国際線の出発ゲートのフロアはこんな感じです。

水の流れる癒しの場所もある

バンクーバー空港の国際線は成田のような沢山のお店があるわけでもなく、羽田のようにたくさんの人がいるわけでもない、ややこじんまりとした落ち着いた雰囲気の空港です。出発便の数も少ないので、やかましいアナウンスが四六時中流れている羽田とは違います。

滞在時間は2時間しかないのですが、せっかく来たのだからと自分のお土産にTシャツを買いました。それでもまだ時間があったので、ラウンジに行くことにしました。

エアカナダ メープルリーフラウンジ

入れるラウンジはANA指定の「エアカナダ メープルリーフラウンジ」かプライオリティパスを使って入れる「プラザプレミアラウンジ」です。時間があれば2つのラウンジを回りたいところですが、シャワーも浴びたいので時間の関係からどちらか1か所しか行けそうもありません。結局ANAの搭乗口に近い、メープルリーフラウンジに行くことにしました。

まずシャワーを浴びる

ラウンジに入って最初にシャワーを使いました。タッチ修行もここで半分、帰りの飛行時間は行きよりも長いので、その前に汗を流して着替えます。

サラダは充実

ビールは5種類が飲める

ちょうど昼食と夕食の間の時間帯だったため、ホットミールはありませんでしたが、サラダはそれなりに充実していましたし、生ビールは5種類が飲めるようになっていました。が、ここで飲むと帰りの機内で美味しいお酒が飲めなくなるので我慢です。

結局シャワーを浴びて、ほんのちょっと休んだだけで搭乗口に向かう時間となり、ラウンジを出ました。

帰国便に搭乗

搭乗口に到着するとゲート前の席は羽田のときと同じようにほぼ埋まっており、再びグループ1の列で待つことにしました。

搭乗ゲート前

欧米の搭乗ゲートではグループ1とグループ2は同じ列に並ぶことが多く、ここバンクーバーでもそうなっていました。ANA便のグループ1はファーストクラスとダイヤモンドメンバーですが、ファーストクラスのある便はニューヨークやロンドンなど限られた便だけで、その他の国際線はファーストクラスがないので、グループ1に並ぶ人は少なく、グループ2と同じ列にしてスペースの効率化を図っている感じです。

と考えているところで搭乗開始です。

帰りも頼むぞ! B787-9 !
本日3回目の機内食

搭乗し出発すると滑走路手前で待たされることなく離陸しました。

短い滞在だったバンクーバーに別れを告げる

飛行機が安定飛行に入ると機内食が始まります。往路の1回目の機内食、お好きなときにで2回目、これが3回目の機内食になります。

帰りの便も事前に和食を予約していました。日本への帰国便だと、帰国する日本人が和食を頼む傾向が強く、事前に予約しておかないと和食が品切れになるなんてことがよくあったのですが、コロナ後はANAであっても乗客の半分以上が外国の人なので、和食がなくなる心配はしなくても大丈夫でした。

メニューはアミューズとして「マッシュルームムースのタルトレット」と「コッパハムで包んだアプリコット」

アミューズ

前菜として「紋甲烏賊酒煎りと焼き椎茸の春菊ソース」、「さつま芋オレンジ煮」、「牛エリンギ巻き」、「紅葉麩」、「茄子揚げ浸し 鶏そぼろあん掛け」、「炙り鮪 炙り平目」が出ました。

和食の前菜

このうち「茄子揚げ浸し 鶏そぼろあん掛け」にはくり抜いた人参が乗っているのですが、バンクーバー発の便らしく、その形がメープルリーフになっていました。

メープルリーフの形にくり抜かれた人参

お国柄を感じさせる演出にほっこりしましたが、同じメニューで他の国を出る便では何の形になっているのか興味がわきました。おそらくANAから機内食の製造を委託されているカナダの会社がANAの許可を取ってやっているのだと思います。他の国だとおそらく紅葉の形なのではないかと推測します。

前菜を食べ終わるといよいよ主菜です。主菜は「サーモン幽庵焼き 鶏七味焼き」です。

主菜のサーモン幽庵焼き 鶏七味焼き

カナダのサーモンなので味は抜群。油の乗りもよく、さらに焼き目の香ばしさが食欲をそそります。3回目の機内食もペロっと食べてしまいました。

ところで、このときのビジネスクラスでは日本酒に「獺祭」が飲めました。和食によく合うので、何杯もお代わりをしてしまいました。ついには1本飲み切って、新しい獺祭を封切することに!

封切前の獺祭

封を切ったばかりの獺祭は格別においしかったです。

お好きなときに2

機内食を食べた後は再び「お好きな時に」を食べられる時間帯になります。帰りの便では気になるメニューがありました。「クロックムッシュ」と「豚生姜焼き丼」です。クロックムッシュは、ANAが羽田空港の国際線第2ターミナルを再開したときにラウンジで食べられるメニューに目玉として加えたことで注目されていましたが、機内食でも出すとのことで気になっていました。そして豚生姜焼き丼は海外出発便で提供される丼はいろいろありますが、初めてのメニューだったのでこれも気になってました。この両方を食べようと思い、機内食のデザートは食べずに2つを注文しました。

クロックムッシュと野菜スープ

豚生姜焼き丼の写真は取り忘れました。クロックムッシュは思ったよりも小さく、一口二口くらいで食べられる量でした。生姜焼き丼は日本の生姜焼きがそのまま乗っているわけではなく、豚肉と野菜を炒めたものが小さな丼に乗っている感じで、これもとても美味しくいただくことができました。

その後、デザートとしてカナダの会社のアイスクリームとデカフェコーヒーをいただきました。

アイスクリームとデカフェコーヒー

機内は照明が落とされて暗くなっていましたが、窓の外はまだ夕方の感じで、太陽を追いかけて西に飛んでる飛行機ならではだったと思います。

本日5回目の機内食

窓の外が暗くなってきたときに、機内の照明が点きました。羽田まで残り2時間です。ここでこの旅5回目となる機内食をいただきます。最後のメニューは洋食を選択しました。

「ほうれん草のカネロニ ボロネーゼ」330kcalなり

洋食は「ほうれん草のカネロニ ボロネーゼ」でした。330kcalと書いてあったので軽食みたいなものを予想していたのですが、結構しっかりとした食事が出ました。お腹はかなり重かったのですが、このまま羽田に着いたあとは寝るまで何も食べないつもりだったので、完食しました。

帰国

21時間で日本とカナダを往復するタッチ旅でしたが、機内で食べてばかりの旅になってしまいました。食べるか寝るかで過ごしたので、見ようと思っていた映画は1本しか見れませんでした。何度も寝落ちしてしまったのが残念です。

21時間後に再び羽田に戻りました



現在のライフタイムマイル

さて、バンクーバータッチを終えて現在のライフタイムマイルの確認です。

2023年11月5日現在

419290マイルです。目標の100万マイルまで

あと58万710マイルです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ミリオンマイラーになるには

 

ANAのミリオンマイラーになるには

飲み会などで「ANAのミリオンマイラーになるにはどうすればいいの?」と聞かれたらこう答えます。「100万マイル貯めればいいのさ」

知ってる人が聞いたらすぐにウソだと思うでしょうが、ANAのマイルやポイントのことを説明するのが面倒なときは100万マイル貯めるという言い方をしています。それだけANAのマイル・ポイントシステムは複雑なのです。慣れればどうってことないのですが、沼にはまってない人にはまず理解されません。

 

ミリオンマイラーになろうという人が少ないためか、私と同じような目的でブログを書いている人は少ないみたいです。それもそのはず、ゼロからミリオンマイラーになろうと思ったら東京とニューヨークを70往復しないといけないのです。私はあと60万マイル弱でミリオンマイラーになれますが、それでも42往復です。6年でミリオンマイラーになるには1年で7往復必要です。長い年月と多額の費用が必要になるので、会社で出張が多い人以外でミリオンマイラーになろうという人は極めて少ないのだと思います。

 

ANAのマイルとポイントは4種類ある

ANAのマイルやポイントと名前のつくものは全部で4つあります。「マイル」「プレミアムポイント」「アップグレードポイント」「ライフタイムマイル」の4つです。一つずつ簡単に説明します。

ANAマイレージアプリの画面 マイル、プレミアムポイント、アップグレードポイントはあるがライフタイムマイルはない
マイル

これが沼にはまっていない人がイメージする「マイル」です。お金を出してチケットを買ってANAの飛行機に乗ったり、ANAのクレジットカードで買い物したりすると貯まっていくものですね。ポイ活している人からすると「もっといっぱい貯める方法がある!」と言われると思いますが、そこは詳しく解説したWebサイトが沢山ありますので、説明はそちらにお譲りします。

この「マイル」は実際に飛行機で飛んだ距離ではなく、同じ飛行機に乗ってもチケットの値段でもらえるマイル数が変わります。例えば国際線で東京からニューヨークまでエコノミークラスに乗った場合とファーストクラスに乗った場合ではもらえるマイルが何倍も変わります。簡単に言うと、より高いお金で乗ればより多くのマイルがもらえるような感じになります。(細かいこと言うといろいろと違いがありますが、ここでは割愛)

www.ana.co.jp

 

プレミアムポイント

プレミアムポイントもチケットを買ってANAの飛行機やスターアライアンスの飛行機に乗るともらえるポイントです。でも、このポイントはマイルと違って飛行機に乗ること以外で貯めることはできません。毎年1月から12月までにこのポイントを何ポイント貯めたかに依って、来年の上級ステータスが決定します。

上級ステータスとは空港で飛行機に乗るときに優先搭乗の案内でその名前を聞くかと思いますが「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」のステータスがあって、そのランクに依って優待されるものが違ってきます。TVやWebでよく見る「修行」とはこのプレミアムポイントを貯めるために飛行機に乗ることを指し、ステータス獲得のポイントを貯め切ったことを「解脱」と言います。ちなみにこの上級ステータスの有効期限は1年間だけです。ずっとダイヤモンドステータスでいたいのであれば、毎年修行をしてプレミアムポイントを規定数貯めないと維持できません。

www.ana.co.jp

2022年からプレミアムポイントが少なくてもステータスが獲得できる「ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得」が可能になり、ルールがより複雑になりましたが、プレミアムポイントそのものは飛行機に乗らないと貯まらないポイントです。

www.ana.co.jp

そして、このプレミアムポイントもマイルと同じく、より高い金額で飛行機に乗った方がより多くのポイントがもらえる仕組みです。ですが、乗る路線や発券方法によって同じポイント数を安い金額でもらえる場合もあり、修行僧(修行をしている人)は1プレミアムポイントをもらうのにいくらかかるかというPP単価がより低い路線、発券方法を日夜研究しているのです。(ちょっと大げさか)

これも詳しく解説してくれるWebが沢山ありますので、これ以上の詳細は割愛します。

 

アップグレードポイント

だんだんと一般にはなじみのないポイントが出てきますが、アップグレードポイントはその名の通り飛行機でアップグレードするために使うポイントです。プレミアムポイントを1年間にどれだけ貯めたかによってもらえるポイントが決まっています。

www.ana.co.jp

またアップグレードに必要なポイント数も決まっていて、国内線で普通席からプレミアムクラスにアップグレードするにはどの路線でも一律4ポイント必要です。国際線はアップグレード可能な運賃(割高な運賃)でチケットを買ったときにポイントを使ってアップグレードできますが、路線によって必要なポイント数が異なります。

その他にはダイヤモンドステータスの人が通常の2倍のポイントを払えば、アップグレードができない安いチケットでもアップグレードができるなどの細かいルールがありますが、これも詳細は割愛します。

なお、アップグレードはポイントがあれば必ずできるわけではなく、アップグレード可能な座席数に空きがある場合に可能で、空きがない場合は空席待ちとなります。

 

ライフタイムマイル

やっとここまできました。このページの本題です。ライフタイムマイルは「本当に飛行機に乗った距離」です。安いエコノミークラスでも高いファーストクラスでも、同じ区間乗れば同じだけのマイル数が貯まります。そしてこのライフタイムマイルはリセットされません。本人が生きてる限り増えていくだけです。

そして50万マイル、100万マイル、200万マイル、300万マイル、400万マイルに到達するとそれぞれの特典が与えられます。私が目指してる「ミリオンマイラー」は文字通り100万マイル達成です。では、100万マイルで何がもらえるかと言うと、タグと生涯にわたるマイルの有効期限の延長だけです(スーパーフライヤーズカード入会も特典にありますが、既に入会済み)。

www.ana.co.jp

「なぁ~んだ、それだけ?」と飲み会の席で言われるのですが、一生消えないマイル、私には非常に魅力的に映ります。現在、ダイヤモンドステータスを持っているのでマイルの有効期限はありませんが、前述の通りダイヤモンドステータスのためには毎年「修行」してプレミアムポイントを貯めるために飛行機に乗り続ける必要があります。今はまだそれが肉体的にも金銭的にも可能ですが、だんだんと歳を取って年金生活で老後に突入するとおそらく修行はできません。でも、日々の暮らしでマイルは貯まります(ポイ活もしてます)。そのようにしてゆっくり貯まったマイルで体が動くうちは海外旅行に行きたいのです。

ダイヤモンドステータスなしの場合はマイルの有効期限は3年です。3年で消えてしまうマイルを睨みながら慌てて海外のどこかに行くことを考えるということをしたくないのです。貯まったマイルでビジネスクラス特典航空券の空席が出るのを待ち、空席が出たら(だいたい渡航の1週間くらい前になると空席はポツポツと出る)旅行に行くという老後を送りたいと考えています。

 

ライフタイムマイルの貯め方

先にちょっと触れましたが、ライフマイルタイムは他のマイルやポイントの貯め方とはちょっと違う感じになります。

とにかく安い値段でANAに乗る

高いお金出してファーストクラスに乗っても、格安運賃でエコノミークラスに乗っても搭乗区間が同じであれば貯まるライフタイムマイルは同じになります。であれば、貯めるためだけならとにかく安い運賃を探して長い距離の路線に乗る、これだけです。でも、若いころならエコノミークラスで北米とかヨーロッパを往復しても全然平気でしたが、寄る年波には勝てず、だんだんと長時間エコノミーの座席に座っているのがつらくなってきました。プレミアムエコノミーとかビジネスなら楽なのですが、金額的には格安のエコノミーの倍以上の金額なので、かなり躊躇します。

特典航空券でANAに乗る

ライフタイムマイルは特典航空券で乗っても同じだけ貯まります。JALさんだと特典航空券で乗った分はライフタイムマイル(JGCライフマイレージ)はカウントされません。JALさんの場合、24年から新しいマイレージプログラムに変わるので今後どうなるのかは不明ですが。ANAは太っ腹で特典航空券でもカウントしてくれますが、これもいつまで続くかわかりません。この制度があるうちに特典航空券でなるべく乗る距離を稼ぐようにしたいと思います。

なお、特典航空券で乗ったときは自動ではライフタイムマイルが貯まらないので事後登録が必要と言われていますが、実際には空港のカウンターでチェックインすると、グランドスタッフの方が気を利かせて登録してくれるのだろうと思いますが、搭乗後に見ると自動的にカウントアップされています(今までで例外なし)。でも、万が一登録されていないとイヤなので、特典航空券利用後はライフタイムマイルが増えたことを必ず確認したいと思います。ここのブログに搭乗のたびに貯まったマイルを載せれば確認にもなりますし。